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2010年3月 6日 (土)

天徳寺落慶式〜本物の感謝

天徳寺落慶式〜本物の感謝
天徳寺落慶式〜本物の感謝
天徳寺落慶式〜本物の感謝
天徳寺落慶式〜本物の感謝


歴代方丈様に祈りを捧げる式では、名前を読み上げる最後にある第二十代、徳琳大和尚…おじいちゃまの名が。


読み上げの声に重ねて「徳琳大和尚」と思わず呟いた、母の妹さんに当たるおばさまの声に、込み上げるものがありました。


そして、大切な従兄弟を忌む式では、代表方丈様の涙声が交じりながらも凛とした祝詞と、懐かしい、御詠歌。


御詠歌(ごえいか)は、仏事の中での賛美歌のよう。


小さかった私があの時に聞いた、心に刻まれて離れない歌でした。


この日のために練習なさった二十幾人の女性の皆さんが、声を合わせ、鐘や鈴を鳴らしながら歌います。

色々な事が思い出されて、心に沁みます。


そして…


最大の一番


「歎佛(たんぶつ)」


壱岐歎佛と言い、この土地にしか残らない儀式です。


本堂には、太鼓や鐘のシンバルのような楽器などがずらりと並び、衣を変えた方丈様方が、円になったり、伏したりしながら、太鼓や鐘の軽快でもどっしりとした拍子に合わせて、独唱になったり、合唱になったり。


同じ節が何度も何度も繰り返され、数十人の方丈様お一方お一方の地面や柱を震わす深みある声が合わさって、空間をぐるぐると掻き回るように大迫力で響きます。


でも、とても優しく響きます。


ふと、嗚咽が聞こえてきました。


もう抑え切れないといった様子で、母が号泣していました。


つられるように、おばさまや、寺族席の皆さんが、涙を抑え切れなくなりました。


小さい頃から聞いて育った歎佛だから、おじいちゃまのことや、色々な事を思い出した。


お寺に生まれて幸せだと思ったら、涙が止まらなくなった…と、後で聞きました。


今ここにいられて、本当に幸せだと思いました。


生きていること。


ただただ、生きていることが、こんなにも有り難いと、手を合わせる本当の意味を、本物の心ある合掌を、生まれて初めてしたような気がします。


300年に一度の歴史的な一場面に立ち会わせていただいた、一生に一度あるかないかの貴重な経験。


これからの人生や芸の道に、間違いなく刻まれた一日でした。

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