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2010年7月26日 (月)

藤川流舞踊会2010〜演目解説〜

【地唄・鐘の岬】


出演…藤川澄十郎


京都の地唄舞です。

派手さはありませんが、京都の芸妓女性が舞うはんなりとした情緒があります。

題材は「道成寺」。

愛する和尚に裏切られた女が、鐘に逃げ隠れた和尚を鐘ごと焼き殺し、和尚亡きあとも、鐘に怨みを宿らせているというお話。

地唄は意味合いを見せない特色が売りの難解な踊りですが、終始愛する人に執着し、情念、叶わぬ哀しみを垣間見せる一瞬が何とも不思議なバランスで混在しています。

後半は廓づくし…吉原の花街の様子を舞います。

気持ちゆるやかに、お座敷にいらした雰囲気でご覧いただけたら幸いです。

〔監修・花柳春〕


【長唄・鷺娘】


出演…鷺の精。藤川澄十郎


哀しくも美しい、シャパニーズファンタジーの世界です。

白無垢姿の娘が、真夜中の水辺に、叶わぬ思いを抱いて佇んでいます。

実は彼女、人の姿を借りて人間と道ならぬ恋に落ちた鷺。人間道と畜生道の垣根を越えた罪で、これから地獄に堕ちねばなりません。

その前に、再び人間になり、愛し合った幸せな想い出の世界へ入ります。

出会って思いが通じた日。

男心にやきもきしたり時。

最後の別れを胸に、共に歩いた花見道。

しかしやがて景色は崩れ落ち、地獄の世界へ一変。

娘は鷺の姿に戻され責め苦に苦しみながらも、愛を貫いて何度も立ち上がります。

恨んではいない。

悔いはない。

幸せだった、と…最期に愛する人の幸せを祈りながら、雪の中、眠りにつきます。


【常磐津・戻橋】


出演…渡辺源氏綱。宗家・藤川爵応


小百合、実は鬼女。藤川澄十郎


右源田。大谷友彦


左源田。坂東寛之介


源頼光の四天王の一人、渡辺源氏綱は、主君の仰せで家来を連れ、恋文をとどけた真夜中の帰り道、小百合という世にも美しい女に出会い、道連れになります。

妖怪が出ると噂の街道。五條へ一人行くという小百合を怪しいと察した綱は、送る道すがら様子をうかがうつもりでした。

一條の戻橋の上。

水辺に映った月を二人見ると、水面には女ではなく鬼の姿が。

正体を見破った綱は、わざと舞いを舞わせるなど、隙あらば討ち取ろうと画策。

片や、隙あらば喰ってやろうと色香や妖術を綱にけしかける小百合。

ついには正体を現した鬼と、太刀を手に果敢に挑む綱との一騎打ちになります。

全編台詞の歌舞伎舞踊。ラストの大立ち回りは必見です。

〔殺陣・車邦秀〕


【新舞踊・桜恋花】


出演…歌、三善英史


立方、藤川澄十郎


桜のように儚く散った恋の想い出。

何度季節が巡っても、また咲いては散る桜を見る度に、その想い出は蘇ります。

一世を風靡した三善英史さんの生歌と共にお送り致します。

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