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2010年11月13日 (土)

ロベール・ルパージュ「The Blue Dragon〜ブルードラゴン」

ロベール・ルパージュ「The Blue <br />
 Dragon〜ブルードラゴン」


先月、池袋芸術劇場でのコンサート前、偶然見つけた舞台のチケットを、直感で買いました。


何の舞台かも分からないで、でも必ず必要だ!と、強い直感で来月の自分へのプレゼント!と勢いで行くことを決めた舞台。


ロベール・ルパージュ演出


「ブルードラゴン」(三ヶ国語上演)


英語、中国語、フランス語の三ヶ国語が混ざり合った台詞で上演されました。


ロベール・ルパージュさんは、世界的に活躍する演出家で、古典・シェークスピアから、シルク・ドゥ・ソレイユなども手がける方です。


コンテンポラリーダンスもあるとのことで、映像を駆使した演出で舞踊がどう色づくのかを見たくて行った舞台は、しかし、いい意味で全て裏切られました。


まず、「ブルードラゴン」は、舞踊中心でなく、完璧な演劇作品でした。


内容に触れるとキリが無いので、印象的だったことを…


上海を舞台に、三人の男女が織り成す恋愛模様を、現代の中国社会を舞台に繰り広げるのが物語の主軸で、その内の女性一人だけが、随所で中国の古典民族舞踊やモダンダンスを舞います。


突飛なようでありながら、確実に物語を盛り上げる説得力ある舞いと、その演出力による挿入の機微に、なんとも言えない美と哀愁を感じました。


西洋の登場人物が主軸にいながらにして、中国音楽がマッチしてしまう絶妙さも、同じく演出の賜物で、物語の物悲しさ、やるせなさを盛り上げ、異国情緒や中国の香を会場から感じるような感覚さえしました。


一番には、辛辣な社会風刺が主題にあり、それを包み隠さず語る事が衝撃でした。


サラリと、しかしガツンと伝えてくる。


演劇の力と醍醐味を感じ、それ以上に、演出家の才能と手腕無しではありえない素晴らしい演出の数々に感動しました。


舞台はJOY、演劇、エンターテイメントという印象が強かった最近の私に…


舞台は芸術!生きること!声を大にすること!と…とても単純で一番難しい部分からも「逃げるな!」と、舞台全体からメッセージが滲んで溢れているように感じられました。


お客様に楽しんで頂くのはもちろん一番大切で、でも、それだけじゃない。


明確に伝えたい主題があり、伝えるための演出があり、更には、明確に伝えるための確固たる意思と情熱がある。


その意思と情熱の強さが、この作品のパワーであり、美だと思いました。


かつて歌舞伎が社会風刺の一端を担い、庶民のお上に対する胸の支えをスカッとさせてくれたという一面にも似て…


現代の演劇で、しかも海外のアーティストの方々が、社会情勢をかぶいた作品を日本で上演したことに、凄まじい情熱と勇気を感じました。


とにかく、全てが格好良かったです!!


表現の形が何にしろ、本物であって純粋で嘘が無いものが持つ力は素晴らしいと改めて思います。


サッカーやフィギアや様々なスポーツ、祭典であるオリンピックは、純粋に世界や人を繋いでくれる最たるもののように感じます。


選手の真摯な姿や、努力で勝ち取り勝利する姿、負ける姿さえ勝利以上に感動的な瞬間があって、それは、選手達が努力してきた本物のバックボーンが海間見えるからだと思うのです。


芸術においても、絶対にそれが出来るし、バックボーンはその作品のむしろ一番の心根!


そこを感じていただけるような表現が出来たら、どんなにか素晴らしいだろうと思います。


舞台って素晴らしい。


芸術の可能性って素晴らしい。


新しい世界を感じさせて下さった作品、作品に携わる全ての方々に…感謝。

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