藤川流舞踊会 2016
7月24日(日)
浅草公会堂にて
10時30分 開場
11時 開演
開催する運びとなりました。
今年私は、2曲、大きな挑戦をさせていただきます。
1、宗家の十八番である長唄「新曲浦島」にて、浦島太郎物語の序章にて壮大な海の世界を踊ります。
2、常磐津「関扉(せきのと)」にて、宗家演じる天下を狙う大悪党に恋人を殺された、桜の精霊(太夫に化けて出てくる)を演じます。
構成、振付、演出を担った群舞「田原坂物語」4曲13分のメドレーショーで、ラストサムライのモデルとなった西南戦争の激戦地、田原坂を舞台にした、「戦」と「夫婦愛」と「誰かのために生きること」を描いたドラマチックなストーリー。男女20名が、昨年の再演とは言えない内容と演出と振りにて、新境地となる挑戦を致します。
タイムテーブルは、7日6日以降にお知らせできるのですが、新曲浦島(午後12時30分近辺)、関扉(14時以降)、田原坂物語(夕方近辺)となるかと思われます。
新曲浦島は、ご宗家である父の十八番でした。
この曲を舞台で踊るということは、とても大きな意味のある継承であります。
壮大な海の世界を描く作品で、この10年内の中でも向き合い戦う一曲となりそうです。
関扉は、大作歌舞伎舞踊であり、今までの女役の中でも、凄みと二面性を求められる難役。
見所満載で、これぞ歌舞伎舞踊!という壮大で華やかな作品です。
藤川流は、来年で50周年を迎えます。
半世紀です。
重みを感じればこそ、長きに渡って、思い悩み続けてき10代~そしていま20代節目。
重みではなく、責任だと、上部でなく本気で芯から受け止めることが出来たのは、まだ、ここ数年のことです。
今は、私の代で、100周年を迎える所まで、まず、舞踊家として生きたいと思っています。
継ぐということは簡単ではなくて、これからも苦しむと思います。
沢山の失敗を重ねました。
恥ずかしいことです。が、やめてお詫びにならない以上、責任を持ってこれから地に足を付けて歩いて行けるよう、戒めて、叱咤激励下さる方、応援下さる方には、踊りで返して行くしかありません。
感謝というと平たく聞こえてしまうかもしれませんから…必ず血肉にして歩んで行きますと言いたい。
大きな覚悟をもってこそ、与えていただいた作品2つ。
魂を込めて踊らせていただきます。
皆様のお越しを、心よりお待ちしております。
藤川澄十郎
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