中国公演

2007年12月26日 (水)

中国公演十日目

Small_10 最終公演。

長い長い期間、一緒に苦楽を共にしてきた皆さんとは、まるで家族のように打ち解けました。

各部門で、それぞれのプロフェッショナルな部分を目の当たりにし、さらに尊敬の念が深まりました。

この方々と務める最後の三面子守!

今までの集大成となるように、私の出来ることを全て出し尽くせるように精一杯演じました。

Small_11 六回の舞台で得たたくさんの事。たくさんの出会い。

人との関わり。

絆。

毎日が学びの連続で、苦労したけれど、それが幸せだった十日間。

振り返ってみると、その瞬間瞬間がいとおしくて終幕後は涙が止まりませんでした。

今回の経験を必ずこれからに活かしたい。活かさなければならない!!そう強く思いました。

もうすぐそこに迫ってきている2008年。

さらなる飛躍の年になるように、挑戦と精進を重ねて行きたいと思います!!

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2007年12月25日 (火)

中国公演九日目

169_small 重慶を発ち、最終公演地、北京にやってきました!

北京オリンピックのためか、空港ロビーには中国の民芸品や文献などが展示されていました!

有名な天安門広場にも行って来ました。

それにしても…北京は寒かったです。

中国は、なかなか雨の降らない土地らしいのですが、私達が滞在した間は珍しく雨が降ったんです。

恵みの雨に皆さんは大喜びでした。

気温はそのためかなり低下したのですが、貴重な雨が公演の成功を後押ししてくれているような気がしました(*^_^*)

明日はいよいよ千秋楽です!!

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2007年12月24日 (月)

中国公演八日目

167_small 重慶最後の公演場所は「重慶大学」。

日本でいう九州大学や京都大学、北海道大学のような、由緒ある大学だそうです。

内部の演劇学科の劇場でした。

お客様は演劇を勉強している方や携わっている方が多く、今までとはまた違った緊張感がありました。

支度を始めると、手伝いをして下さっていた学生さん達は私達に興味津々!

お化粧、衣装、鬘、道具…熱い眼差しで全てを食い入るように見つめています。

ただ見るだけでなく、何かを得ようとしている貪欲な姿を見て、私も頑張らねば!!と、良い刺激をもらいました。

そして、お客様にも同じように刺激をお返し出来るように、心を込めて踊りました。

表現するという上で同じフィールドにいる同世代の方との触れ合いは、やはり嬉しいです(*^_^*)

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2007年12月23日 (日)

中国公演七日目

166_small この旅始まって以来の丸一日お休みの日です(*^□^*)

朝から公園を散歩して、博物館を見学。

そのまま皆さんと街に買い物に行きました。

スーパーで柿の種を買いました(笑)日本のお菓子コーナーを見つけてしまって、つい。

なぜか無性に恋しくなって(ノд<。)゜。

163_small でも、中国のお食事は毎回とっても豪勢で、食べるのが大好きな私は毎日幸せでした(笑)

中国ではテーブルに乗り切らないくらい料理が並ぶと、次の料理はお皿とお皿のくっついた部分を土台にして、その上に乗せて置かれるんですよ!(二枚目写真)

ピラミッドのように。…初日はびっくりしました(笑)

辛さと旨味たっぷりの重慶の四川料理は絶品でした(●^ー^●)

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2007年12月22日 (土)

中国公演六日目

早朝に西安を発ち、重慶へ!

到着してすぐに会場に向かいました。

こちらの会場では、この旅で一番のお出迎えをうけました。到着すると、目をキラキラさせた学生さん達が勢揃い!

私たちを囲むようにして日本のことや踊りのことを、たくさん質問してくれました。

舞台は初の屋外。

足場が悪かったのですが、喜んでいただきたい一心で踏張りました。

心で踊ることは、誰かのために踊ることでもあるのだなと実感しました。

Small_9 夜は代表の先生と学生さん達と共に会食でした。

お隣に座ったゴシカちゃんという女の子と意気投合しました。

中国の方が日本語を学びたくなる大きな理由の一つが、日本の漫画、小説、ドラマ、アニメに興味をもったからなのだとか。

「花より男子」や「花ざかりの君たちへ」は中国でも人気で、ゴシカちゃんは小栗旬さんの大ファンだと話してくれました。

楽しい一時でした(*^□^*)

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2007年12月21日 (金)

中国公演五日目③

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中国では公演が終わると、いつも写真やらサインやらを求められました。

日本ではない出来事に恥ずかしくもありうれしくもあり(*/ω\*)

西安では、思わず顔師さんにお願いして、どんな状況になっていたのか写真を撮ってもらいました。

記念に(笑)

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皆さんとても親しげに話かけて下さいました!

これでもっと日本について興味を持っていただけたらうれしいです(●^ー^●)

同世代のお客様とたくさん触れ合えました。

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中国公演五日目②

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西安は…寒かったです…とっても(>_<)スタッフの皆さんと寒さに耐えながら支度。

夕飯のスープが体にしみました。

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大きなフロアにお客様がびっしり!

さぁ、出番です!

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終わりは振袖に着替えて再登場しました。

中国大使館の方々と会場の皆さんとで三本締めをしました。

毎回こうやってお客様と一つになれる瞬間が、たまらなく幸せです!

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中国公演五日目①

154_small 152_small 西安も観光してきました!

秦の始皇帝のお墓を守る兵士、軍馬の等身大素焼き陶器が数千体も立ち並ぶ「兵馬俑」。

一体一体の表情、装飾、何一つ同じ物が無いというから驚きです!

三蔵法師の建立したお寺にも行ってきました。

塔が黄色いのはシルクロードからくる黄砂の影響なのだとか。

風格ある佇まいに、西遊記の世界観を見た気がしました。

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その後は会場へ到着。
支度にはいります!

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2007年12月19日 (水)

中国公演四日目

Small_2 飛行機で上海を発ち、中国最古の都、西安に到着しました。

ガイドさんによると、日本の歴史の九割が中国の歴史に結び付くとのこと…日本との結びつきを強く感じる土地でした。

市内は城壁に囲まれていて、街並みは碁盤の目…京都のモデルとなったことが頷ける荘厳な創り。

700年も前に建てられ保存されてきた建物にたつと、タイムスリップしたような何とも言えない不思議な気持ちになりました。土地も広大で圧倒されました!

明日は西安での第一回公演です!この土地に新たな文化の風をお届け出来るように頑張ります!!

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2007年12月18日 (火)

中国公演三日目

公演の時間まで上海市内を観光してきました。

試飲の出来るお茶やさんで、プーアル茶と烏龍茶、ジャスミン茶、お茶菓子のキンカンの砂糖漬けを買いました。

お茶は大好きで毎日飲むので、ついつい大量に購入しちゃいました(笑)

さて、第二回目の公演は、上海外国語大学。

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日本語を勉強している学生さんなので、たくさん会話が出来ました。

歌舞伎を知り、日本の伝統芸能に興味を持ったのが日本語を学び始めたきっかけとのこと。

「楽しみです」と笑ってくれた学生さんの笑顔が心に残りました。

レクチャーにも重点をおき、より深く掘り下げた公演になりました!

学生さんたちとの距離がとても近く、より反応がダイレクトに伝わってきて新鮮でした。

明日はいよいよ西安に発ちます!

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2007年12月17日 (月)

中国公演二日目

二日目、いよいよ中国公演の幕開けです。

最初に向かったのは、上海師範大学の劇場です。

二階席まである立派な劇場でした。 楽屋で支度をして、いざ本番です!!

142_small 143_small 三ツ面子守の他にも、常磐津の「三社」の演奏、鳴り物や三味線の紹介など、日本文化のレクチャーを加えた、約二時間ほどの公演です。

中でも常磐津さんと大学の学生さん達との合奏は圧巻でした。(写真はリハーサル)

文化の融合によって生まれた音楽は力強く美しく、人種を越えて私たちは一つの世界に住む仲間なのだと実感しました。

三ツ面子守も反響が大きく安堵しました。

そして、喜んでいただけた事が心から嬉しかったです。

コメディ色の強い演目なだけに、内容が伝わらなければ笑っていただけない…というプレッシャーがありました。

そんな私を会場から起こる笑い声や拍手が後押ししてくれました。

その声援に応えたくて踊ると、再び起こる声援。会場と舞台が一つになるのを感じました。

終演後は舞台上でたくさんのお客様から写真やサインを求められました。

予想外の出来事に驚きつつ、お客様と直に触れ合えて幸せでした(*/ω\*)

明日は三日目。上海での第二回公演です。

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2007年12月16日 (日)

日中国交正常化35 周年記念公演

さて、先日まではプライベートな話題でしたが、今日から数日間、中国公演のご報告をしたいと思います。

ちょうど1ヶ月前、11月5日〜15日の間、中国へ行って参りました。

国際交流基金と邦楽振興基金の助成で開催された、日中国交正常化35周年記念の文化交流公演です。

演目は常磐津「三ツ面子守」です。上海、西安、重慶、北京…4都市で全6回でした。

生まれて始めての海外。初日は上海です。

公演は翌日からなので、空港から上海郊外の「周荘」に観光に行きました。東洋のベニスと言われる古風な村。

140_small 141_small 運河が村内を井の字に走り、その上に古橋がかかっています。

お土産屋さんの並ぶ様は、浅草の仲見世を彷彿とさせました。


初めての海外は、驚きの連続でした。

当たり前に思っていたことが、当たり前で無いことに気が付き、自分が、この世界の「日本」に住む「日本人」であるのだと実感しました。

そして、日本の文化を持って中国へ渡ったことへの責任と誇りを感じました。

渡中する前、言語の通じないお客様に、役の心や物語の面白さを伝えられるか少なからず不安を感じていました。

しかし、実際に触れ合った中国の方々が言葉の通じない私たち一行を暖かく迎えてくださり、歌舞伎を楽しみにしていることを目の輝きやジェスチャーで伝えてくださったとき、その不安は消えていました。

人種が違えど心が通じあえることを実感したとき、宗家の言葉を思い出しました。

芝居、踊りで大切なのは心。

「心で踊れ」というのが宗家の理念です。

私は私の出来る精一杯を一回一回の舞台に込めよう。精一杯、伝えること、楽しんでもらえることを考えて舞台に務めよう…そう誓った初日の夜でした。

明日はいよいよ一回目の上海公演です(^-^)

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