中国公演~最終公演~そして帰国へ
11月13日
最終公演の日を迎えた。
団員の皆さんと、旅をして、舞台を重ねて、心打ち解けて。
ラストは、その集大成で、思い出深い一回となった。
衣装、お化粧、一つ一つの魂のこもった仕事に包まれる。
仕度の中で「行ってらっしゃい。」「行ってきます。」と心が通う。
表情が引き締まる。これで最後だ。
幕が上がる前の舞台上。地方、下方、太夫の先生お一人お一人と目を合わせて「ありがとうございます。ありがとうございました。」の気持ちをこめて「宜しくお願い致します。」とお辞儀。
パートナーの母とも、固い握手を交わした。
舞台に手をつく。舞台に、そしてまだ見ぬ客席に、お辞儀をする。
礼を尽くす。そんな踊りを踊りたい。
盛会の内に幕を閉じた全公演。
公演直後、空港へ急ぎ、上海へ発つ。
名残を惜しんでの打ち上げ。終わらなければいいのにと思うほど楽しかった。
11月14日、夕刻、帰国。
長い長い旅が終わった。
もう一度
古典に向き合おう
もう一度
本当にここから「本気の本気」になろう
人生を賭して芸に仕事に生きる方の生き様に、そう思った。
「道という字は、首を懸けると書くんだ」
という、宗家の言葉を思い出す。
「芸道」に生き、伝統を、文化を伝え、交流すること・・・
この旅で芽生えた熱を、自分なりに形にして行くことが、道になればいい。
大きな信念を持って、小さな一歩を積み重ねて生きたいと思う。
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